世界遺産 平泉の魅力とは?
世界遺産なのは言うまでもなく、国宝第一号にも指定されている平泉
岩手で最も人気のある観光地です。
しかし
「名前だけは聞いたことがあるけれど、よくわからない・・・」
「歴史とか難しそう・・・」
そう感じたかたは、多いのではないしょうか?
「世界に誇れる、世界の宝なのに。。。」
と、PRが控え目な岩手県民は、心の中で思っている人も少なくないはず。
もちろん僕も、岩手県民デス!(^^)!
世界遺産 平泉の魅力とは???
という疑問に対して、地元の20代、旅館の館主からの目線で3分ほどでわかりやすくお伝えします。
平泉の観光地の目玉はこの3つ
・中尊寺 と、その一部の金色堂
・毛越寺
どれも世界遺産です。
そして、この世界遺産観光の肝となるのは
・世界遺産に認定された核となる藤原清衡の思いと言っていいでしょう。
1000年の時代を超えて、21世紀に世界遺産として評価された思いが、形に残っています。
500人以上のお坊さんに長い年月をかけて、金や銀を使って書かせ、1500人のお坊さんに声にあげて読ませたとされる巻物。
その一部が今でも保存されています。
気になる内容は、初代藤原家 清衡という男の、悟ったと言っても過言ではない平和の願いが書かれたものでした。
内容をわかりやすくまとめてくださっている方のページがありますので是非、見てみてください↓
現代語訳口語約 http://hiraizumiroman.web.fc2.com/tyuusonjikonryuukuyouganbun.html
この平和に対する思いが、形として残っている素晴らしさが観光の目玉です。
この藤原家の思いを知らないで平泉を観光するということは、表現は悪いかもしれませんが
「猫に小判」
のようになりかねません。
なぜなら金色堂、毛越寺はこの想いによって創られ、この想いが評価されて世界遺産に選ばれたからです。
中尊寺金色堂って何?
今から約900年前に藤原清衡によって作られた、金箔でおおわれたお寺で、キンピカ☆彡という言葉がよく似あいます。
京都の金閣寺をイメージする人が多いと思いますが、金色堂は保管するために覆っている建物の中にあります。
そして金閣寺とは、創った想いが対象的です。
権力の象徴とされる金閣寺に対して、金色堂は創立者 藤原清衡 の家族が犠牲になったいくさ前九年の役での、敵味方すべての犠牲になった命の成仏を願って創ったお寺です。
偉大なる藤原清衡とその子孫、藤原4代のミイラが金色堂の中に保管されていることも、世界に誇れる魅力だと思っています。
公式ホームページに書いてある世界遺産になった理由を簡単に説明すると
「世界に類を見ない、平和な世界の表現が状態良く残されているから」
というようなことが書いてあります。
※写真は、初詣に無料開放される金色堂の様子です。
是非、金色堂で合掌する機会があれば、清衡の平和の願いを思い出してみてください。
忘れられない思い出になると思います。
あの松尾芭蕉も、金色堂を訪れたときにいくつかの俳句を読んでいます。
その中で一つ、高い丘から平泉を見下ろしたときにつくったものを紹介させてください
「夏草や兵どもが夢の跡」
今は夏草が茂っているが、かつては武士たちの夢があった土地
という意味です。
松尾芭蕉も、藤原三代が平和を求めていたことを理解して立ち寄ったことがわかりますね。
他の俳句も、わかりやすく紹介してくださっているページがあるので見てみてください。

中尊寺から徒歩15分ほどにある毛越寺
平泉町内は「世界遺産観光平泉るんるんバスの巡回」がありますのでご利用もお勧めしております。
毛越寺は、清衡の息子達が浄土の思いを形にした日本庭園です。
浄土 とは、仏の世界でいう天国のような存在でそうです。
中尊寺を創った時の清衡の考え方は、息子、孫に引き継がれていたんですね。
一番見ごたえのある行事は、
「毛越寺曲水の宴」というもので、かなりの人が押し寄せます。
毛越寺曲水の宴の写真は、インパクトがあり、日本を代表する祭りの一つです。
他にも、1月1日の元朝詣り、磐井清水若水送りからはじまり、春の藤原まつりなど、一年を通してイベントをやっております。
公式ホームページのイベント の年間予定表を見てみてください。
行事に日程を合わせられないときは、秋がオススメです。
10月中旬から、下旬ですね。
中尊寺、毛越寺と共に世界遺産とされた場所もいくつかありますので、公式ホームページをご覧ください。
その他の平泉の見どころ
平泉の地域は、お餅を食べる文化が日本一盛んであったり、「弁慶の立往生」で有名な衣川の戦いのラストステージ、衣川の館も歴史的背景が深い場所です。
家族ずれにお勧めの宿は、国民宿舎サンホテル衣川荘さんで、家族で楽しめるイベントが豊富でコスパもいいです。
平泉の隣町である前沢は、前沢牛の聖地。
前沢牛の宿なら、断トツ民宿おっきりです。
おすすめの周辺のレストランなら、高級店になりますが前沢牛オガタです。
僕が、平泉と一緒に回らないともったいないと思う観光地は、日本百景猊鼻渓(げいびけい)舟下りと、厳美渓(げんびけい)です。
平泉から車もしくは、バスで30分ほどです。(4月中旬~11月初旬限定、平泉・猊鼻渓・限定、厳美渓・一関循環バス500円)。
このバスは、車を使えない観光客には必須だと思いますが、調べても詳しい情報が出てきませんので、不安な方は事前にこちらに確認してからご利用ください。
お手数おかけします。
最後に
歴史的な事ばかり書いてきましたが、旅行には綺麗な景色も楽しみの一つですよね。
平泉はそういった面でも、新緑の春と、紅葉の秋は特にオススメです。
最後まで読んでいただいたお礼になるかわかりませんが、僕のインスタグラムで反響が良かった、中尊寺内の写真を3枚ほど挙げさせていただきます。
ありがとうございました。
かぢや別館 18代館主 小原つむぎ
投稿者プロフィール

【東京からUターンして気が付いた地方生活の魅力】
【感じた事、考えたこと】
を綴ります。
平成3年5月25日生まれ。
高校卒業後、エコール辻東京に進学し「株式会社ひらまつ」で4年間調理場で修業。
その後、ビジネスマネジメントを学び実家の旅館に戻る。
趣味は、写真 生け花 料理。