平泉観光の穴場。1200年の歴史を誇る達谷窟(たっこくのいわや)は、知らなきゃ損。
※ご注意ください。
達谷窟(たっこくのいわや)を知らないことで、平泉観光で損している人が急増中です。
お客様が宿に到着された時に、達谷窟をご紹介して
「平泉を観光するときに、素通りしてしまい損をした」
と仰るかたが多いので、ブログで紹介させていただきます。
ちなみに、厳美渓(げんびけい)からは車で5分であり、毛越寺までの最短ルートの途中にあります。
拝観料300円と格安なのも魅力的。
最大の魅力は、特徴的なルックス
自然の岩陰を生かし、高床式の建物は見ごたえあります。
このくぼみが、いくさの基地に使われていたことが、イメージできると思います。
時間がない方は車から降りなくても、車の窓から魅力を感じながら素通りもできます。
4月のしだれ桜も見事です。
1200年前の、日本の歴史に大きな影響を与えた出来事。
達谷窟は1200年以前、蝦夷(えみし)と呼ばれる東北で生活していた人々が、坂上田村麻呂の侵略に抵抗した拠点です。
岩におおわれた場所なので、拠点にしやすかったんでしょうね。
実際に何度か、数で勝る朝廷軍から防衛を成功させています。
その時のリーダーが、東北で英雄として名が伝わるアテルイです。
最終的にはアテルイが、自らの犠牲を覚悟して降伏し京都の清水寺で処刑されます。
坂上田村麻呂は侵略した記念に、敵のアジトにお寺を創りました。
それが今の達谷窟です。
それ以後、達谷窟は悪路王と呼ばれる鬼が住んでいた場所であり、それをやっつけた坂上田村麻呂を英雄として歴史に記録されています。
達谷窟の入り口の看板には、アテルイは悪役として書かれています。
歴史は勝者が創るわけですから。
歴史を知っているものとしては、悲しい実話です。
余談ですが中尊寺を創った藤原清衡は、蝦夷の血をひいていることを書物に記録して、誇りに思っていたようです。
達谷窟は過去に、源頼朝や源義経も参拝しています。
これは、京都にあるアテルイとモレ、二人の英雄を祀る石碑です。
2006年ユネスコ世界遺産委員会で、登録審議された歴史有り
2006年の平泉世界遺産登録と一緒に申請されていた達谷窟は、惜しくも漏れてしまいしました。
しかし、中尊寺よりも古い歴史のある建造物であり、唯一無二の観光地です。
建物自体は、火災により何度か建て替えられています。
アクセス
車で来られるかたは、厳美渓と毛越寺の最短ルート上にありますので特におすすめです。
無料駐車場も目の前にあります。
バスでお越しの方
こちらをご覧ください。
冬場は極端に本数が少ないので、おすすめしません。
最後に
300円払って中まで,ご覧になる方は所要時間30分ほどです。
車をとめてチラ見するだけでもおすすめです。
なぜなら歴史的資源としては、岩手の歴史を大きく変えた時代の貴重な場所物なので一目でもふれたら、素敵な思い出になると思います。
僕は最近、歴史的価値に気が付いた場所でして、県内の人にも一度は見ていただきたい場所です。
思ったより知られていなくて、穴場なので混んでることはほんどなく、写真も撮りやすいです。
投稿者プロフィール

【東京からUターンして気が付いた地方生活の魅力】
【感じた事、考えたこと】
を綴ります。
平成3年5月25日生まれ。
高校卒業後、エコール辻東京に進学し「株式会社ひらまつ」で4年間調理場で修業。
その後、ビジネスマネジメントを学び実家の旅館に戻る。
趣味は、写真 生け花 料理。